犬の行動学エーベルハルト トルムラー
中央公論新社 刊
発売日 2001-11
しつけ本よりはるかに有意義な一冊 2005-08-02
「ペットとしての犬」に焦点が当てられる「しつけ」について書かれた本ではなく「動物としての犬」に焦点が当てられている一冊。
その習性などが詳しく記載されており、行動学を知りたい人には必携の書となると思う。
また、犬の習性を調べるために狼の研究をする研究者もいるが、本書ではペットとしてではないにしろ、犬の研究のために犬を用いてる点も高評価されるべき点。
行動・心理系の書物は数冊目を通したが、もっとも犬のことを客観的に記した一冊であると思う。
ただ、あくまで動物としての犬に焦点を当てているため、ペットとしての犬、作業動物としての犬、に関する情報を欲しい人には不十分な内容とも言える。
エルクハウンドを用いた研究であるなら、もう少し踏み込んだ内容も記載できるのではないかと思うが…。
その点を考慮して星は一つ減らした。
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